軌道修正の普賢延命像
姉のベイビーを迎え入れてんやわんやしております。バランサーと真夏日でぐったり。ただ相変わらず赤ちゃんはかわいい。
毎週木曜は日本の仏教美術史の授業をとっている。古代から鎌倉までの仏教美術を鑑賞しつつ、美術を鑑賞分析する時の観点を学ぶという授業。
今日は普賢延命菩薩像という仏教絵画が題材だったのだけど、まさかの所蔵が尾道にあります、持光寺。びっっっっくりした。
広島県は第二次大戦時の歴史的に、歴史的価値のある建造物や、作品が数少ない中で、戦火を逃れた尾道だけはそれらが今や広島の中でも一極集中している、との導入からの持光寺普賢延命菩薩像。
持光寺は昨年尾道に4ヶ月ほど滞在していた時何度も散歩に行った場所であり、住職さんとも面識があったにも関わらず、この像についての記憶が全くなかったことに驚いた。そしてこのタイミングで尾道を想起させられダブルで驚いた。教授と内輪もいいとこ尾道ローカルトークに花を咲かせるzoom老害24。。。18歳たちをポカンとさせてしまった。
頑張らないことをひたすら念頭において行動し、力をうまく抜きながら色んなことをフワッと始めることが出来た5月だっただけに、6月に入ってからのやり過ぎスイッチが過剰になり、ひたすら頑張ってしまっている私に、普賢延命が即効で効いた。
普賢延命「まだアンタ、振り返りきれてないジャン、まず自分の矢印を後ろに引っ張って前に戻ってキナ??」
教授いわく、菩薩は割とチャラいとのこと。ゴーダマシッタールタが仏に成る前の王子時代=菩薩という解釈なようで、王子らしい豪奢で華やかな感じで所有意識も仏に成れない象徴的な。教授の語りが上手いのもあり、この授業本当面白いのよね。とりあえず、東京に行ったら前々から気になってた東博は行かねば、と心に刻む。
東京国立博物館 - コレクション 名品ギャラリー 館蔵品一覧 普賢菩薩像(ふげんぼさつぞう)
授業を受ける中で、宗教美術に関しては仏教、イスラム教のものが圧倒的に好きだと再認識した。理論的に再現不可能なものが数多くある神秘に惹かれるゥ。