自問自答史。

自問自答史。土から風に乗るために今までの自問自答を滑走路にしたいと思い筆を取ります。

チャマゴンランドの芝生 自問自答史3 2000年10月ごろ?

今回の自問自答は実は西暦がはっきりしていない。おそらく4歳だったと思うのだが、1999年なのか2000年なのか。

私は福井県出身で、小さい頃はよく勝山市福井県立恐竜博物館に家族と行っていた。(調べたら博物館は2000年7月14日に建設されたとのことなので少なくとも2000年以降ということである。)

www.dinosaur.pref.fukui.jp

今でも根強い人気のある日本最大規模の恐竜博物館である。実際展示物が充実していたことは鮮明に記憶に残っているし、キッズもアダルトも楽しく恐竜の変遷について見識を深められる施設だと思う。化石発見ツアーとかもあったなぁ。海や山で化石のある岩を探して、化石発掘をした記憶。私も今改めて行きたい。

私には7歳年上の兄がいるのだが、兄は超 "ボーイ" だったので、恐竜と聞くやウキウキして行きたがったし、4歳年上の姉も考古学的興味が謎に強かった(記憶)ため、博物館行きに乗り気だった。

私は恐竜とか大きくてダイナミックなものに恐怖心があったため、あまり乗り気ではなかった。しかし、私はここで心友と出会う。その名もチャマゴンである。

localchara.jp

 (著作権の関係でリンクにしたので是非飛んでみてくださいっ。)

このチャマゴン、恐竜博物館のキャラクターではなく勝山市ご当地キャラクターである。今見てもかわいい。公式プロフィールなどもあり、しっかり作り込まれている。

博物館から少し離れたところに、公園、広場的立ち位置で、チャマゴンランド(現在はチャマゴン広場と改名されていた。チャマゴンの見る影もないボーイズライクな大きな恐竜を模したアスレチック施設になっていて悲しい。)はあった。私の記憶の中では芝生が広がっていて、チャマゴンの像があり、卵のオブジェが芝生を取り囲んでいた。

チャマゴンランドにも屋内の休憩スペースのようなものがあり、ガイドブックを閲覧しながら一休みもできる。館内で永遠に、「ぼく、チャマゴン!」というチャマゴンのハツラツした声が響いていて、私はなぜかその声がすごく好きだったのだ。大きくて威圧的な雰囲気の恐竜が怖かった私にとって、私とそれほど背丈の変わらないチャマゴンは恐竜博物館で唯一の私の癒しだった。チャマゴンはお友達!と私はチャマゴンに親しみを持っていた。

私はチャマゴンの夢をよくみた。チャマゴンと芝生でままごとをしたり、かけっこをしたりする夢だった。しかしある日優しくてかわいいはずのチャマゴンが私に牙を剥いた。(夢で)私はチャマゴン広場の芝生でいつものように走って遊んでいたのだが、ふと気づくと誰もいなくなっていた。(夢で)すると突然チャマゴン広場にあった卵のオブジェが動き始め、ヒビがはいりリアルな恐竜の赤ちゃんが次々に生まれ私を追いかけてきた。(夢で)チャマゴンの名前を叫びながら怖くて必死に逃げる私。逃げた先にチャマゴンの背中があり、助かった!と思ったらチャマゴンが振り返ると、そこにはあの愛らしい顔はなく、獰猛な恐竜の目で牙を見せながらチャマゴンが襲いかかってきた。(夢で)

そこで目を醒ましたのだが、怖くて母親に泣きながら抱きしめられた。チャマゴンが恐竜になってた!怖かったぁ〜〜(号泣)としゃくり上げる私の頭を、笑いながら撫でてくれた母親の胸の中を思い出す。あの頃の母親の胸の中にはいつ飛び込んでも安心感があった。何か怖いことがあっても、あの胸の中に入って、抱きしめてもらえば怖いことはないと信じ切れる何かがあった。

f:id:daseindeteter:20200515185726j:image私とチャマゴン。

チャマゴンの存在もいつのまにか忘れてしまったが、今見てもやはり友達のような存在だったあの時の気持ちが蘇ってくる。チャマゴンありがとう、今では恐竜を楽しくみれるようになったよ、と言いたい。(なんだこの文章)